開業医の休日

 ゴールデン・ウィーク(GW)後半に入りました。往診の依頼や訪問診療で外出することもありますが、基本的には医院で過ごしております。月末~月始めは医院、病院ではレセプトといって、保険者に対しての診療報酬明細書を作成することに時間をとられますが、私も例外ではなく医院でレセプト作成しています。他には書類、発表のスライドを作成したり、(真面目な)本を読んだりして、特にはどこかに遊びには出かけず主に医院で過ごしています。うちの父も開業医ですが、子供の頃からGWだからといって遠出することはなく、行っても松江か大山、遠くても鳥取市に行く程度で、夕食は家族で外食してなんとなくGWを過ごした気になったのを思い出します。自慢することではないですが、休日や夜間でも対応することを前提にしていますので、気軽にどこか遠くに、ということは出来ません。

 何もしていないはずのGWですが、終盤にさしかかると何かソワソワします。これは自分だけかもしれませんが、昔から映画館で映画を観ていても、上映時間から考えても内容から考えてもそろそろ終わりが近いことが分かると本当にソワソワして映画に集中出来ません。早くトイレに行きたい訳でも、クレジットが出ている間にもう帰ろうと思っている訳でもありませんが、いい映画であればあるほど落ち着きがなくなります。映画に限らず、コンサート、3日間あるような学会でも同じような感覚が終盤に感じることがあります。何か隠れた病気があるのかもしれませんが、そういうことでGW終盤、ソワソワしながら気分転換にブログを書いてみました。

 今ChatGptが話題ですが、レセプトなどの作業ももっとAIが進歩して、今後仕事量が減り効率化されることを期待しながら、現在作業しております。しかしこのブログも、それこそChatGptにテーマだけ与えて作成した方が、もっと気の効いた文章で、なおかつみんなに役立つブログになるかもしれません。そうすると拙い自作のブログの出番はなさそうですが…いずれそうなる日はやってくるかもしれませんね。ニュースを見ると行動制限もなく天気もよく、各地でよいGWになっているようです。その一方で熱中症などにのニュースも入っており、気になるところです。休日中に体調を崩された方などおられましたら、お気軽に当院にご一報ください。

 

 

ワクチンの話し① エビータと子宮頸がん予防(HPV)ワクチン

 マドンナ主演のミュージカル映画『エビータ』は1996年にアメリカで公開されました。アルゼンチンのフアン・ペロンの大統領夫人となった『エビータ』ことエバ・ペロンの半生を描いた人気ミュージカルの映画化で、ミュージカルに関しては日本では劇団四季が公演しています。私は普段ミュージカルは観ないのですが、劇中のマドンナの歌、『Don’t Cry For Me Argentina』があまりにも聞きたくてその当時映画館に足を運んだ記憶があります。現在でもアルゼンチン国内でのエビータの人気が強いため、映画作成の段階でマドンナの主演、また演出等に対して国内から拒否的な意見が強く、アルゼンチンでのロケの際に制作反対のデモが行われたことが当時日本のマスコミにも報道されました。アカデミー賞では多部門でノミネートされましたが、受賞したのは歌曲賞のみでした。これに関しては夫であるフアン・ペロンがムッソリーニの信奉者で、ユダヤ系の力が強いアメリカ映画界があまり評価しなかったというのが通説となっているようです。

 そのエビータことエバ・ペロンは34歳の若さで亡くなります。死因は子宮頸がんでした。子宮頸がんに関しては日本でも若い世代の女性がかかる癌の中で多くを占めており、年間日本でも約2900人の女性が亡くなっており、これは増加傾向にあります。また癌の治療のため子宮の機能を失うことによって妊娠が出来なくなる若い年代の女性もいますので、少子化という側面で考えても子宮頸がんの予防は非常に大きな問題です。子宮頸がんのほとんどが性交渉によってヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが子宮頚部細胞に感染することによって発生することが知られております。子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)はHPV感染を予防することで、子宮頸がんを予防するワクチンで安全性、有効性が世界で広く認められたワクチンです。

 日本では2013年4月に小学6年生から高校1年生を対象にHPVワクチン接種が定期接種となった時期がありました。しかしHPVワクチン接種後に発生した多様な症状に関して繰り返しテレビ、新聞などで報道され、同年6月に厚生労働省はHPVワクチンの『積極的な接種勧奨の差し控え』の発表を行い、結果的にほぼ停止状態になりました。当時私も症状が出た女子学生のドキュメンタリー動画をテレビで見て、かなり衝撃を受けた覚えがあります。しかしその後、HPVワクチン接種者とワクチンを打っていない非接種者の両者において、報道されたような多様な症状に関して頻度は少ないものの両者に出現し、その発生頻度は統計的に有意な差が認めなかったことなど、必ずしもワクチン接種に固有の副反応の症状でないことが報告されました(Papillomavirus Res 2018,5:96-103、『名古屋スタディ』)。

 そういった結果が出る以前より厚生労働省の専門家により調査や検討が行われ、諸外国のデータも加え結果的に接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められ、『積極的勧奨の再開を妨げる要素はない』との結論が出されため、積極的勧奨の再開となりました。2023年4月からは広いHPV型をカバーする9価ワクチンが定期接種として使用可能となっており、『積極的な接種勧奨の差し控え』で接種機会を逃した方へのいわゆる『キャッチアップ接種』も9価ワクチンが使用可能となっております。

 長々と書きましたが、先進国の中では極端に低い接種率(というよりほぼ打ってない。先進国で日本と同じくらい接種率が低いのはシンガポールくらい)でなおかつ子宮頸がんの死亡率が増えている現状は日本の社会問題と考えます。もちろん、どのワクチンに関しても重篤な副反応が低い確率ではありますが一定の割合で起こりますので、打つ打たないは個人、または家族の意思決定で、それは尊重されるべきです。しかし過度な『負の情報』によって副反応に対する懸念が強いように思われます。まずはワクチンの効果よりは子宮頸がんに対して理解されることも重要かもしれません。当院は内科ではありますが、お子さん、お孫さん世代で接種を迷われている方がおられましたら、当院でお尋ねください。接種の予約も当院で承っております。

※②は帯状疱疹ワクチンについて、です。

 

ゴールデンウィーク中の対応

お知らせにも同じことを書きましたが、ゴールデンウィーク中は暦通り、4月29日(土)、5月3日(水)~5月5日(金)は休診とします。

5月1日(月)、5月2日(火)、5月6日(土)は通常通り診療致します(5月6日は土曜日ですので、午前中までの診療と致します)。ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い申し上げます。

尚定期訪問診療、またかかりつけ患者さんの急患対応等はこの限りではありませんので、いつでもご連絡ください。発熱など当院での初診の方も休日中対応します。

勉強のお話し

 医学部の学生の頃の話しです。進級を決める試験があり、私が自信をもって選択肢を選び解答したところが、不正解になっていたことがありました。気になったためその科目の教科書で確認してみたところ、やはりその選択肢は正しい解答のようでした。担当されていた先生に偶然廊下で出会いその件を尋ねたところ、以下のように述べられました。『あー、それね。今はそんなことはしないよ。教科書は10年前、20年前のことが平気で書いてあるからね。教科書なんかで勉強したらダメだよ』。

 その発言を聞いた際に口にこそ出せませんが、『じゃあ、何使って勉強したらいいんだよ!』と、相当腹が立ったことを今でも覚えています。しかし今となってはその先生の言われる気持ちがよく分かります。大学受験で数学の三角関数や積分の公式が、『実はこれは最近こうじゃないんです』と訂正されることはまずありません。しかし医学ではこの前まで常識であったことはしばしば覆されます。急性心筋梗塞の初期治療で『MONA』というものがあります。M=Morphine(モルヒネ→鎮痛などの目的)、O=Oxygen(酸素投与)、N=Nitrate(ニトロ、硝酸剤の投与) 、A=Aspirin(アスピリン、いわゆる血液サラサラの薬をかみ砕いて飲む)の頭文字をとったもので、私自身も医師になってから心筋梗塞の患者さんを診たら、以前は酸素の値が悪くなくても酸素投与を行っていました。

 しかしここ何年かの間に急性心筋梗塞患者に対してのいわゆるルーチンの酸素投与を否定する論文が出てきたため(Circulation 2015;131:2143-2150,N Engl J Med 2017;377:1240-1249)、現在では酸素化の保たれた急性心筋梗塞の患者さんにやみくもに酸素投与を行うことはなくなりました。しかし今でも学生さんが読むような医学用の教科書、参考書を拝読すると、『MONA』という言葉はそのまま注釈なしに残っていることがあります。教科書が全く以てダメということはありませんが、編集されるまでにどうしても時間を要して発行されますので、最新の情報が載っているということはありませんし、それが発行してから数年たてば、時代に合わない記載が必ず出てきます。

 一番よいのは自分で最新の論文に目を通すことです。ただし毎週のように世界から新しい論文が発表され、それをすべて目を通すことは不可能です。SNSや医学系のニュースで大まかな情報を得て、気になれば論文を手に入れるか、または講演会や学会などに参加して、知識の整理やupdateすることも大事になります。

 ただある先輩からは『一番の勉強は自分で英語で論文を書くことだよ。どんどんね。』、と以前言われたことがあります。確かにそれもその通り、と思いますが、ここに関しては私は沈黙するしかありません…。偉そうにいろいろ書いてみましたが、勉強は嫌いではありませんが、得意でないことに改めて気付かされます。真の学問への道に至ることはなかなか難しいことを実感する毎日です。

 

新生活を迎える方へ

 4月になり入学、就職、転勤、または浪人生活、いろんな形の新生活を迎えた方がおられると思います。当院でも新生活で米子に転居された方が時々来院されるようになりました。当然ではありますが私にもそういった新生活を迎えた時期がありました。ただ私は高校、大学ともに同級生や学校内に誰も知り合いがいない状態からのスタートだったため、胸の高鳴りとは異なるドキドキを感じながら不安な日々を過ごしていました。入学して早々に楽しそうに花見などに繰り出している人やすぐに彼女と付き合い始めた人などを見て、ただただ羨ましい気持ちで教室のすみから眺めていた『ぼっち男子』でした。

 私自身、本当に社交性に乏しい人間で、結局最終的に学生生活の終わりになっても、学校に溶け込んだとは言い難く、何とか学生生活を乗り切りました。しかしこれは学生生活に留まりませんで、初期研修を行った山陰労災病院、その後に行った出雲の島根県立中央病院でも医師含め病院内に誰も全く知り合いがいないところからのスタートでした。特に私は現在の初期臨床研修医制度の一期生で、山陰労災病院も研修医を受け入れるのが初めてで、この使えない研修医(自分)をどう扱っていいのか、悩んだでしょうし、私自身もどう振舞ってよいか分からないまま研修医生活が終わった気がします。

 持ち前のガッツと根性で新生活をうまく乗り切り、今に至っております、と本当は書きたいところですが、全くそんな立派なものではありませんでした。ただそういった中でもこんな自分に救いの手を差し伸べてくれた人が必ずどの学校、職場でもいてくれたことは非常に心強かったですし、だから何とかやってこれました。いなければ、多分途中でやめていたか、どうなっていたのか自分でも分かりません。これを読んでいる方で新生活を迎えた方はそんなにおられないと思いますが、新生活、最初はしんどくても必ずなんとかなると信じて頑張って下さい。しんどくてもきっと誰かが必ず助けてくれます。私は直接助けることは出来ませんが、そんな皆さんを心から応援しております。頑張れ、フレッシュマン!!

お別れの季節に思うこと

 米子市内の桜も満開です。明日から4月で新しい年度のスタートです。私も開業医になってから1年がたちます。医院のスタッフが新年度で変わる訳ではありませんが、出入りされる製薬会社さんや医療機器メーカーさんの営業の方、また場合によっては患者さんも転勤などでお別れになることがありますので、寂しさを感じることもあります。勤務医時代、言われてつらかった言葉の一つが『先生、最期まで診てくださいね』と患者さん本人、またはその家族から不意に言われることでした。患者さんが私に気を使って頂いての発言であったとしても、そういわれることは非常に光栄なことです。ただし私のように大学の医局(私なら鳥取大学医学部病態情報内科学講座:旧第一内科で循環器内科と内分泌代謝科が含まれます)というものに入局している者にとっては、基本的には医局の人事で勤務先、転勤先が決まりますので、私の意向だけではその病院に留まることは出来ないのです。

 更に実家が開業医であったこともあり、勤務医時代に出会った患者さんをずっと今後も診ていく、というのは実際には約束できませんでしたし、その患者さんには何て言っていいのか、苦笑いを浮かべながら何も言うことは出来ませんでした。開業してよかったことの一つは、その悩みから解放され、今後患者さんとは長いお付き合いができることです。その分勤務医時代とは異なる責任の重さも感じます。訪問診療で終末期の患者さんを診させて頂くことがありますが、勤務医時代の時のように学会などの出張の際に代理の先生にお願いしたり、当直の先生に初期対応して頂いたり、なんてことはもう出来ません。逆に『先生、最期まで診てくださいね』と今言われたら、苦笑いを浮かべることもなく、『私でよければ、よろしくお願いしますね』とはっきりと言うことができます。

 一年たって、新年度になって、何か特別な変化が今のところある訳ではありません。ただ患者さんにもっともっと満足して頂けるよう努力に励みたいと思っております。今後ともよろしくお願いします。

 

 

 

不来方のお城

 不来方(こずかた)の お城の草に 寝ころびて  空に吸はれし 十五の心

 大学時代を岩手県の県庁所在地である盛岡で過ごした私は、東北新幹線で盛岡に初めて到着した日にまず不来方のお城があった盛岡城跡公園(岩手公園)を歩きました。この歌を中学生の時に読んで、盛岡に行くまでは石川啄木の純朴にも感じられる作品に敬愛の念を抱いておりました。寝ころびこそはしなかったものの、季節外れの春の雪が降り積もる公園内をゆっくり雪を踏みしめながら散歩したことを昨日のことのように覚えています。しかしその後、大学の文学の講義などで啄木の人物像を段々と知るうちに、ブログに書くことも憚れるような倫理的にはかなりアウトな人物であることを知り、イメージが全く変わりショックを受けた覚えがあります。

 先日行われましたWBCでは岩手県出身の大谷翔平、佐々木朗希両選手が大活躍しました。まるで漫画のようなストーリー。米国との決勝戦の最終回、大谷とトラウトの対戦は、医院の待合室のテレビで患者さんやスタッフのみんなと観て、最後大喜びしました。医院が暇なことがバレますが、これはたまたまということです…。。今岩手にいたら盛り上がってるんだろうな、と思いながら久々に岩手や盛岡のことを思い出していました。佐々木選手の郷里である陸前高田市に関しては大学3年生の地域医療実習で県立高田病院でお世話になり、震災後に佐々木選手が過ごした大船渡には、近隣に五葉山という低山ではありますが有名な山があり、私も好きで何回も登ったことがある、どちらも思い出深い街です。これは私だけの意見かもしれませんが、大谷、佐々木両選手とも私が思う岩手らしい人物像そのものです。朴訥で多くを語らず、温厚で、物事に真面目に取り組む…。無論みんなそんな人間ばかりではありませんが、ただこれは我々、鳥取県人の人物像ともかぶります。私のように社交性のない、まったくよそ者が岩手で何とか6年間生活出来たのも、そういった似通った土地の人柄もあったのかもしれません。

 昨日の日本海新聞に住吉小学校のスポーツ少年団野球部に7人しか部員がいないことがニュースになっていました。住吉小学校は米子市内でも比較的生徒数の多い小学校で、このニュースには私も驚かされました。私が小学生の頃、隣の義方小学校は今の住吉小学校とさほど変わらない生徒数だったと思いますが、同校にスポーツ少年団の野球部が複数個存在していましたし、どうも少子化だけの問題ではないようです。19日には春の選抜高校野球の初戦で鳥取城北高校が愛知県の東邦高校に惜しくも負け、WBCとは反対に県内の野球には明るい話題が今のところあまりないようです。

 岩手県では最近は大谷翔平選手の母校である花巻東高校や盛岡大学付属高校などが全国でも話題になるような強豪校になり、最近プロ野球選手も多数輩出しています。ただ大谷選手の生まれた奥州市(旧・水沢市)、佐々木選手が過ごした大船渡市も決して元々特別野球がさかんな地域ではありませんし、一時期岩手県の高校野球も一回戦もなかなか勝てない時期が続いた時がありました。鳥取県だから出来ない、ということは決してないと信じています。私のようなものに出来ることは地域の選手やチームに関心を持ち応援することだけですが、こういった些細なことも地域スポーツにとって大事ではないかと最近思ってます。今後鳥取からも世界に活躍できる選手、全国で勝てるチームがいつか出てくることを楽しみにしてます。

 

 

 

興味

 そんなに多くはないですが、最近このブログを『読んでいますよ』と言われることがあります。せっかくホームページを作ったのに全然更新しないのもどうかと考えて始めたブログではありますが、読まれていないことを前提でほとんど思いつくままに書いております。気を付けていることといえば、あまり不謹慎にならないように、そこだけは注意しています。ただ本来趣味が少なく教養の浅い人間ですので、ブログの題材がないことに最近気づいてきました。車、服、グルメ、家電…など本当に心の底から興味がないことが多く、あふれ出るような教養もありませんので、段々と書いていると本当に薄っぺらい、他人から見たらつまらない人間であることを改めて自覚しています。

 問診の大切さというのは以前も書いたことがありますが、問診の際に現在の職業や仕事内容、家族構成に関しても尋ねることがあります。これは特に心臓の病気に関しては非常に大事になることがあります。例えば50代の男性が『仕事中に息が切れる、胸が痛い』という訴えで受診されるとします。この男性が事務系の仕事なのか、何十キロの荷物を運ぶ運搬の仕事なのかで全く話しが違います。事務系の仕事であれば日常生活レベルの動作で症状が出ていることになりますので、もし心臓の病気であれば緊急性が高いことになります。一方運搬の仕事の方でいえば、病気の重症度によっては仕事内容を継続すべきかどうかの問題になってきます。家族構成に関しても独居なのか、独居でなければ家事を誰が行っているのか、本人の今後の生活を考える上で非常に重要です。また高齢の方であれば、家の間取りもある程度大事で、玄関先に段差はあるのか、ベットからトイレは近いのか、自宅の二階に行くことはあるのか、など結構踏み込んだことも聞く場合がありますが、これは生活指導や教育、介護サービスなどの介入という点では必須の内容になります。

 ただし忘れてはいけないのは、プライバシーの問題です。人によってはかなり立ち入ったことを聞かれるので不快感を感じる方もおられるでしょうし、家族関係が複雑な場合などは特に、ある程度線引きをして踏み込むラインを決めなくてはいけません。病気の話しだからということを理由に、何でもかんでも聞く訳にはいかないのです。また個人情報の流出といった点にも注意しなくてはいけませんので、自宅などで仕事の内容をほとんどしゃべることはありません。そういった注意点はあるものの、単に病気だけを診るのでなく、バックグランドを含めたその人自身を診るということは心臓の病気であったり、糖尿病であったりの診療の醍醐味のように感じています。職業的な意味として、他人に興味がないと出来ない仕事だと個人的には思っています。

 あくまでも職業としてで、普段から世間一般の人の観察をしている訳ではありません。休みの日は部屋にこもって、ただただ本を読んだり、YouTubeを見たりの陰キャの代表です。ただ数年たって、サングラスをかけて高級車を運転してみたり、都内の高級外資系ホテルで会食している写真を調子に乗ってブログにアップし始めたら、『お前、昔はこんなこと書いてたぞ』ということでこのブログの内容を私に見せてやってください。まずそうなることはなさそうですが。

 

 

ご迷惑をおかけしました

 一般診療の休診で皆様に大変ご迷惑をおかけしました。3月6日からは通常通りの診療体制に戻ります。時間がたつのは早いもので、もう3月。皆さんには信じられないかもしれませんが、まだこの年齢になっても受験生の気分が完全に消えないもので、先日は日本海新聞に掲載された鳥取大学の前期試験の問題にも思わずペンを持って挑戦していました。まあ、数学に関しては全くといっていいほど解けませんでしたが。この時期になると毎年なんとなく気持ちがそわそわして落ち着きません。ただでさえ落ち着きがない人間なのに…。といっても診療には全く影響はございませんので、皆さん安心して受診してください。来週からまたよろしくお願いします。

一般診療の休診のお知らせ

『お知らせ』でもお伝えしましたが、3月4日(土曜日)まで諸事情にて一般診療は休診とさせて頂きます。尚、診療時間内は通常通り医院は開いておりますので、お薬の処方や臨時の点滴などに関しては対応しております。休日、夜間などの電話相談に関しても今まで通り対応いたします。

現状では3月6日(月曜日)から一般診療を再開する予定です。

突然のことでご迷惑をおかけまして誠に申し訳ございません。何卒ご了承くださいませ。

 

医療法人社団山田内科医院  院長

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