けんさく先生の日記

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2023.03.31

お別れの季節に思うこと

 米子市内の桜も満開です。明日から4月で新しい年度のスタートです。私も開業医になってから1年がたちます。医院のスタッフが新年度で変わる訳ではありませんが、出入りされる製薬会社さんや医療機器メーカーさんの営業の方、また場合によっては患者さんも転勤などでお別れになることがありますので、寂しさを感じることもあります。勤務医時代、言われてつらかった言葉の一つが『先生、最期まで診てくださいね』と患者さん本人、またはその家族から不意に言われることでした。患者さんが私に気を使って頂いての発言であったとしても、そういわれることは非常に光栄なことです。ただし私のように大学の医局(私なら鳥取大学医学部病態情報内科学講座:旧第一内科で循環器内科と内分泌代謝科が含まれます)というものに入局している者にとっては、基本的には医局の人事で勤務先、転勤先が決まりますので、私の意向だけではその病院に留まることは出来ないのです。

 更に実家が開業医であったこともあり、勤務医時代に出会った患者さんをずっと今後も診ていく、というのは実際には約束できませんでしたし、その患者さんには何て言っていいのか、苦笑いを浮かべながら何も言うことは出来ませんでした。開業してよかったことの一つは、その悩みから解放され、今後患者さんとは長いお付き合いができることです。その分勤務医時代とは異なる責任の重さも感じます。訪問診療で終末期の患者さんを診させて頂くことがありますが、勤務医時代の時のように学会などの出張の際に代理の先生にお願いしたり、当直の先生に初期対応して頂いたり、なんてことはもう出来ません。逆に『先生、最期まで診てくださいね』と今言われたら、苦笑いを浮かべることもなく、『私でよければ、よろしくお願いしますね』とはっきりと言うことができます。

 一年たって、新年度になって、何か特別な変化が今のところある訳ではありません。ただ患者さんにもっともっと満足して頂けるよう努力に励みたいと思っております。今後ともよろしくお願いします。

 

 

 

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