かかりつけ医に関して

2022年8月2日付の朝日新聞に『かかりつけ医』に関しての記事が出ています(ネットは有料記事です)

「かかりつけ医いない」さまよう患者 制度化めざす国、反発も相次ぐ:朝日新聞デジタル (asahi.com)

発熱時にはまずは『かかりつけ医』に相談、というのはコロナ禍にあってよく聞くフレーズです。

『かかりつけ医』の定義ですが、日本医師会ホームページからの参照しますと

『健康に関することをなんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介してくれる、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師』

となっています。

「うちは以前からなんかあったら、山田内科医院に行きます」

大変ありがたい言葉ですが、例えば2年前にインフルエンザのワクチン接種で受診されたのが最後で『かかりつけ医』は山田内科です、と言われますと、私たち医療者と患者さんとの間で『かかりつけ医』の認識の差があるように感じます(ただしそう言われる患者さんの気持ちは理解できます)。定義にありますように『健康に関すること何でも相談できる』というからには、患者さんの基礎的なデータはある程度事前に知っておく必要があると考えています。特に病気もなく会社の健診でも異常なく現役で仕事をされている方は仕方がないと思いますが、特に健診も受けていない、普段どこの医療機関にもかかっていない高齢者の方などに関しては『かかりつけ医』とされる医療機関で年1回でも健診などは受けてほしい、というのが個人的な意見です。

先日ある高齢の女性の方が突然当院に受診されました。その方は某総合病院で内科含め3つの診療科にかかっており、全部で20種類近く薬が処方されておられる方で、病院の先生から「かかりつけ医を作りなさい」と言われ、当院を受診されたようでした。これもうちとしてはありがたいお話しですし、確かに発熱などの対応に関しては当院が便利がよいかもしれません。ただし総合病院の複数の科でそれなりの濃厚な治療を受けているような方までもが、現在の通院先と並行して『かかりつけ医』を作る必要があるのかに関しては、受診の労力、医療費などの面からは議論の余地はあると思います。

この朝日新聞の記事にありますように今後『かかりつけ医』の登録制に関しての議論が更に活発になると思われます。その言葉通り、患者さんが自分の『かかりつけ医』登録する制度ですが、『かかりつけ医』以外の医療機関を受診する場合は負担額を増額、大病院へは『かかりつけ医』が原則紹介、といったことが登録制の基本になるようですので、医療機関受診へのフリーアクセス(受診を希望する医療機関を自由に選べる)の保持を理由に、現在反対の意見も強くまだ簡単には導入されそうにありません。

『かかりつけ医』の制度は今後どう向かっていくかはまだ分かりませんが、当院としては『地域の皆さまに信頼されるかかりつけ医を目指して』とにかく頑張る所存であります。

 

 

 

web問診を始めました。

8月からweb問診を導入しました。

現在のところは発熱の患者さんに限って、web問診をお願いすることがあります。

事務から依頼ありましたら、ホームページ下の『ユビーAI問診』のバナーをクリックして、指示に従って記入の協力をお願いします。

当院はまだ紙で記載するカルテ(紙カルテ)ですが、記入された内容に関しては記入後数分してからFAXで当院に届くようになっています。

今後医院を移転した際に電子カルテに移行しますが、それ以降に本格的に導入していく予定で、その際は問診された内容が電子カルテにそのまま反映される予定です。

正直なところを言いますと、現在電話対応で手一杯の状態です。発熱患者さんの問診、コロナの予防接種の予約などの問い合わせなど、以前に比べて電話対応の時間が増えています。当院の電話は2回線ありますが、特に午前中に関しては電話対応している時間がほとんどです。

これが仕事の効率化に繋がり、サービスの向上に還元できるように努力していきたいと考えています。

尚問診内容に関しては今後改善点を見直し変更予定ですので、ご意見などありましたらよろしくお願いします。

開業医になって気づいたこと

私は4月から父の跡を継いで開業医になったのですが、現時点でこうすればよかったと思うことが多々あります。

開業に関する知識等を他の先生がどうやって得ているのか私には分かりませんが、私は何冊か『絶対○○ する開業医必読本』的な本をAmazonで購入し、非常に浅く読んだだけで4月からこの世界に飛び込みました。しかし前準備が圧倒的に足りていないということを最近痛切に感じています。

何が足りないかはお金にまつわる話しも多いのでそれに関してはここでは控えますが、それ以外ではホームページの作成も挙げられます。2日ほど前に公開した訳ですが、この時点では(当たり前と言われそうですが)『山田内科医院 米子』で検索してもまだうちのホームページは全く検索上位には来ません。それどころか、数ページめくって先に別の米子市内の某医院のホームページにたどり着きます(7月26日時点)。

Googleだとデータベースをある程度整理してから検索ワードに引っかかるようになるらしいですので、例え短時間でたくさんの人が検索したとしても上位にくるには時間を要するようです。なので現時点では『ホームページ出来たので見てください』と言ったところで、普通に検索してもらっても実際にはそこになかなかたどり着けない、単にお手間をとらせるだけという場合もありそうです。春前くらいから作成、公開の準備をしておけばよかったというのがプチ後悔です。

購入した開業医のマニュアル本を読み返しますと、①『(開業)予定の半年、遅くとも3ヶ月前にはホームページをもう公開すべし』、➁『頻回に更新をし、たくさんページ数を増やし、検索に引っかかりやすくすべし』と書いてありましたので、現在は➁を実践中です(非常に浅く読んでいたこともプチ後悔です)。

『山田内科医院』だけの検索ワードで医院のホームページが最上位に来る日を楽しみにして、ブログ作成中であります。

 

市町村の健診に関してのお願い

7月から市町村の健診(特定健診・後期高齢者健診・米子市健診・がん検診)が始まっています。約1ヶ月が経過しますが、受けられる方に当院からのお願いが2点あります。それは

①肺がん検診もできれば同時に一緒に受けて頂きたいこと(医療機関は1割負担の方で500 円)

②血糖はHbA1C(ヘモグロビン・エー・ワンシー)も一緒(健診とは別になります)も測定させてほしいこと(1割負担で210円)

の2点です。いずれも費用がかかるお話しでありますがお願いしたいと思います。

肺がん検診に関しては当然『肺がん』などの異常な影をみつけるといった意味で重要でありますが、(一応)循環器専門の私としては心臓の大きさや形なども非常に気にしてみております。これが数年前から比べてどうなのか、また心電図や診察所見、症状などもあわせた上で、場合によっては患者さんの了解も得て心臓超音波検査も追加させていただき、心臓の疾患がみつかるケースもありました。心不全、肺疾患などで当院に通院されほぼ毎回のようにレントゲンを撮っている方は別として、普段どこにも通院されておらず健診のみ年一回当院受診、といった方は特に是非うけて頂きたいです。

※糖尿病標準診療マニュアル2022からの引用

 上記は糖尿病臨床診断のフローチャートになります。ご存じの方も多いと思いますが、HbA1Cは糖化されたヘモグロビンの割合で、過去1-2か月前の血糖値を反映する値(血液検査)です。健診などで数日前から食事に気を使われる方もおられると思いますが、HbA1Cは当日の食事など短期間の血糖値の影響を受けません。糖尿病の診断基準として、血糖コントロール状態の把握しても重要な値となっております。

 血糖値単独の値ではなかなか糖尿病をひっかけることは難しく、一部県内の市町村ではHbA1Cは検査の必須項目となっておりますが、米子市では現在は必須項目にはなっておりません(米子市では食後3時間30分以内であれば、血糖値の代わりにHbA1C測定可能となってます)。以前から当院では原則健診時でも血糖値、HbA1Cを同時に測定する方針としております。やはり前述しましたような健診のみ年一回医療機関受診、といった方は是非お願いしたいと検査項目であります。

 無論、検査は強制では当然ありません。また窓口などでも声はかけさせて頂きますので、よろしくお願いします。

ロゴに関して

現在新医院を建築中ですが、以前に建築士さんらとの話し合いの中で、『医院のロゴはあった方がいいかもしれませんね』という話しになりました。その後市内を運転して、試しにいろいろなクリニックさんの看板だけみてみましたが、内科、耳鼻科、小児科など科に限らず確かにロゴがほとんどのクリニックさんにありました。

建築士さんからは『ある程度アイデアを頂ければ、こちらで作りますよ』と声をかけて頂きましたが、中学校の美術で2か3しかとったことがない私には全くそんなアイデアは何も思いつきません。しかしたまたま神戸から来ていた高校生の姪がその話を聞き、『山田で心臓が専門だから、Yの字を聴診器に見立てて、それをロゴにしたらいいよ』という私であれば到底一生考えつかないであろうアイデアを姪からもらい、最終的に建築士さんに作図頂きました。私的には非常に気に入っているロゴです。

尚YAMADA CLINICと横に表記していることもありますが、当院は変わらず『山田内科医院』で名称変更はありませんので、よろしくお願いします。

 

山田内科ってどこ?

皆さま、こんにちは。

山田内科医院の院長の山田健作と申します。

当院は私が産まれるまだ前の昭和46年に熊本出身の父が錦町に開業した内科医院で、本年4月から私が2代目の院長に就任しました。現在診療しております医院は約50年前に建てられたものでかなり老朽化しており、新医院を建築中の状況です。

 これまで私は近隣の病院で内科医、循環器内科の勤務医として働いておりましたが、時々患者さんやスタッフらと時々私の実家が医院であることが話題になることがありした。しかし残念なことに『山田内科医院ってどこですか?』といった声を聞くことが少なくありません。ただ知名度よりも当院のアクセス方法を地元の啓成校区以外の在住の方にどうやって知って頂くかが最近の悩みでした。

 『錦町のふれあいの里の横です』と説明して大体の場所は理解して頂くのですが、実際にどういう道順で行くのか分からないと言われることがあります。目印のふれあいの里の横の道は一方通行で、医院の立地も目立ったところにあるとは言い難い場所にあります。私の前の勤務先は境港の済生会病院で、退職した際に済生会時代の外来の患者さんにも当院を受診頂いておりますが、Google Mapなど便利なツールがあるこの時代にあっても道順がなかなか分からなかったという声をお聞きします。

ホームページは医療機関を世間に認知して頂く広告として必須のツールとなっていますが、今まで当院はありませんでした。このホームページでは当院までのアクセス方法に関しては特に時間をかけて作成して頂きました。これを機会に当院を受診しやすくなったと感じて頂けましたら幸いです。

今後ホームページ、ブログでは当院や医療の新しい情報、また私の日々の些細な感想含めて、なるべく更新していく予定です。

 今後ともよろしくお願いいたします。

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