たくさんのお祝いありがとうございました

 新医院での初日が終わりました。たくさんのお祝いを皆様から頂きまして本当にありがとうございました。まるでお花屋さんのように、花に囲まれております。掲載した写真の花はごく一部で、本当にたくさんの方に祝って頂きました。

 テレビの話しです。ちょうど私が医師国家試験が終わり、研修医になる直前の2004年3月だったと思います。久米宏が『ニュースステーション』を降板する日のエンディングに、『歴代含めたスタッフだけではなく、提供してくれるスポンサーとその従業員、またその商品やサービスを買ってくれた消費者も広い意味では番組の関係者で、番組に携わってくれた人の数は何千万人という単位になるのでないか』という主旨のことを発言し、関係者、視聴者に感謝の言葉を述べていたことが印象的で記憶に残っています(その後、久米宏は自分へのご褒美として自ら入れたコップのビールを一気に飲み干して、番組は18年半の歴史に幕を閉じました)。規模こそ違えど、うちのような小さな医院でも同様です。数え切れない方々に携わって頂いて、今日にたどり着きました。関係者の皆様や通院して頂いている皆様の期待に応えれますよう、一層頑張っていく所存です。

ただいま準備中

 11月1日に向けてやっと医院の中が片付いてきました。不安な点といえば紙のカルテから電子カルテの移行ですが、最初のうちは診察に時間がかかるかもしれません。医院の片づけと並行して、今のうちに出来るだけ紙のカルテの情報を電子カルテに打ち込むなど準備しています。なんとかスタッフの頑張りで週末で診察できる準備は大分できましたが、エコーもレントゲンも新しくなりかつ電子カルテかつ別の新しい医院ですので、慣れが必要です。10月31日に自院で模擬練習して準備していますが、この時期困るのが学会です。

 10月、11月というのは春と同じくらい医者にとっては学会が多いシーズンで、先週、今週もオンラインで学会参加してます。今年はコロナ禍前のように現地開催だけという学会もありますが、多くはオンライン+現地開催のハイブリッド開催がまだ多い現状です。医者の学会って何をしているかなと思われる方もおられるかもしれませんが、学会は最近のトピックスが学べる場であり、専門医であれば更新のため必要な単位が参加によって認められるため、忙しさを理由に全く参加しないという訳には行きません。本当は開業医でも発表できるような演題を作れればよいですが、なかなかそこまでには至っておりません(いつか達成したい目標の一つです)。

 コロナ禍前は東京近郊の開催ですと飛行機1本で行けるため日帰り参加もよくやってましたが、それ以外の地方都市になると関西以外は日帰り参加は厳しいものがあります。なるべく米子を離れたくない私にとっては、自宅のパソコンで参加出来るオンライン開催は有難く感じることがあります。また大きな学会に行くと事前に何個か聞きたいと思っていた演題が時間がかぶったり、少し遠くの別会場で行われることがあるため、本当に聞きたい演題が全ては聞けないこと(オンラインならパソコンでザッピング?可能)や人気の演題だと超満席で立ち見も厳しいといったこともあり、学会に行ったのに人の多さに疲れてしまう自分にはオンライン開催で助かる点もあります。ただしオンライン開催でよいことばかりではありません。

 オンラインのため自分のパソコンの前で聞いているだけですので、現地開催に比べれば緊張感がありません。会によってはオンデマンド配信でライブ配信で聞かなくても期間限定で後でも聞ける演題もありますので、どうしても集中力に欠けてしまいます。それより困るのは学会に集中していても、家族からは休日に好きなYoutube見ている子供と同じような扱いで、『なんか暇そうだね』と冷たく言われることがあります。学会とは違いますが、自宅でスマホで仕事上の不明な点で調べたり仕事上でメールのやり取りをしていても、誰か友達とLINEでもしてニヤニヤしているようにしか見えないようです。どうもパソコン、スマホを触っている様子が他人からは真面目には映らないようです。学会参加の前に、もう少し家族や他人からも信頼を得ることが必要かもしれません。

10月27日より休診です

 明日より引っ越しのため、休診になります。診療再開は11月1日からで、向かいの新しい医院で行います。ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。尚、急患や発熱患者さんの対応は致しますので何かございましたら、何時でもご連絡ください。明日から腰痛が怖いですね…。4月に済生会から山田内科に移ったときもしばらく座骨神経痛に悩まされましたからね。今回は気を付けて頑張ります。寒くなりましたので、皆様もお体を大切に。

 

医院の今後の予定について その②

 新しい医院への引っ越しの時期が近づいてきました。準備に関してもあれこれ必要なことが次々に出てきますので、なかなか大変です。最近、かかりつけの患者さんから今後のことで質問を頂くことが多くなりましたので、その件に関して書いてみました。

①駐車場、駐輪場に関して

 そのままで変わりありません。以下の図の通りですので、今まで通りご利用下さい。新医院には身障者用の駐車スペースが1台分ありますので、必要に応じてご利用ください。

 

②薬はどうなるか?

 院内薬局(お薬を医院から出す)で変わりありません。希望や処方内容によって、調剤薬局さんでの処方(院外薬局)をお願いする場合がございます。

③何かシステムは変わるか?

 特に変わりません。電子カルテは導入しますが、予約制などは今のところ導入せず、今まて通りです。ただし次回の予約がかなり先で、できればこの日に来院してほしい方などに関しては(備忘録として)予約票をお渡しすることがあります。

 旧医院を主として診療するのも、あと3日。自分も10歳まで医院の2階で住んでましたので大変思い出深い建物ですが、これから毎日それを眺めながら診療を行うことになります。残り期間準備に向けて頑張ります。

同時接種受けてみました

 新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンとの同時接種の実施が可能、というのは報道等でご存じの方も多いと思います。新型コロナワクチン単独で接種した場合と比較して、有効性及び安全性が劣らないという報告を受けて、インフルエンザワクチンに関してのみ同時接種が実施可能となりました(インフルエンザワクチンとの同時接種について/新型コロナウイルス感染症特設サイト/とりネット (tottori.lg.jp))。

 これは皆さん全員に同時接種を勧めるというよりは、仕事などで2回の接種のための来院・来場が困難、ワクチン接種のスケジュール設定が難しく今冬両方打つことが難しい方には適していると考えます。全然異なるワクチンを同時接種して大丈夫なのか心配される方もおられると思いますが、ワクチンの同時接種そのものは小児領域のワクチン接種、また成人領域ではインフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの同時接種など、特に珍しいことではありません。ただし新型コロナワクチンでもそれなりの副反応が出るのに、同時接種に対して不安を感じるのは当たり前の反応かもしれません。実際当院でもインフルエンザの予防接種は始まって間もないこともありますが、まだ同時接種したケースはありませんでした。なので今回私自ら、同時接種を受けてみました。

↑新型コロナワクチン(筋肉注射です) ちょっと体が右に寄りました(注射は得意ではありません)…

↑インフルエンザワクチン(皮下注射です)

 左腕に新型コロナワクチン(オミクロン株対応2価ワクチン:当院はファイザー)、右腕にインフルエンザワクチンを連続で同時接種をしました。翌日に多少の倦怠感はありましたが、新型コロナワクチン接種単独の際と副反応の程度はさほど変わりはありませんでした。もちろん個人差があり、皆さんに副反応に差がないと言えません。特に新型コロナワクチンもオミクロン株対応2価ワクチンになり、単独接種であっても副反応の出方に違いはあることも予想されます。今回少なくとも自分での安全性は確かめましたので、両方のワクチン接種の希望があり2回別々の接種がスケジュール的に難しい方は同時接種を提案します。

ドッペルゲンガー

 元光GENJIの山本淳一、野茂英雄投手、元巨人の木田優夫投手、波田陽区、将棋の藤井聡太、卓球の水谷隼…

 関連なさそうな人物の羅列ですが、これは子供の頃から今に至るまで、私が似ていると言われたことがある有名人を挙げてみました。あくまでも他の人から言われた、ですからね。ただ今まで身近にいる人に似ていると言われた経験はほとんどありません。唯一高校時代の同級生で私に似ていると言われた人物がいました。今彼は北海道大学医学部の教授(分子病理学教室)に出世されたようで(今も昔も頭の出来は全く似てません)、先日たまたまホームページの教授挨拶の写真をみてみましたが、何十年経っても雰囲気が似ていることは不思議な感じがしました。さすがに写真を張り付けることは出来ませんので、興味ある方は探してみてください。

 大人になり、医者になると私含めて眼鏡をかけている先生が多く、顔や体格、髪型などに大きな特徴がない限り、外見の雰囲気がどうしてもある程度似てきます。勤務医だった頃には、春ごろには新人の看護師さんから廊下でよく別の先生と間違われ、全く担当ではない患者さんの病状報告を受けることは多々ありました。近年はコロナ禍で皆マスクをしていることがほとんどですから、新人の医療関係者にとっては人の顔を覚えるという作業は苦労を要することかもしれません。

 元々私は人の顔を覚えるのは得意でした。高校生の頃『スーパーテレビ 情報最前線』というドキュメンタリー番組があり、うろ覚えになりますが東京のホテル・オークラを取り上げた特集をみたことがあります。その中でドアマン(ホテルの玄関で案内してくれる方)が日本の政治家や経済界の主要な人物、または世界の要人達の顔を新聞の写真など切り抜いて、そのほとんどを記憶している、といった内容の場面を見たことがあります。さぞかしすごいことのように(実際すごいことなのですが)番組内では取り上げていましたが、高校時代の私は『そんなの誰もできるでしょ』と思った記憶があります。今から考えると、本当にやばい、残念な子供だったと思います。

 あれから30年。今は本当に人の顔を覚えるのが苦手になりました。というより自信が全くなくなりました。理由ははっきりしていまして、約10年ほど前に循環器学会の会場で3回も人間違いをしてしまいました。間違って違う人に声をかけるくらいならまだよいですが、そのうち1回は全然関係ない人に『膝カックン』をしてしまい、謝ってからすぐに会場を退散した覚えがあります。人生の中で『気まずい場面ベスト3』には絶対入る瞬間でした。以後は職場、近所以外ではよっぽど自信がない限り、挨拶にも慎重になっています。トラウマというやつです。なので絶対の自信がある時以外は、微妙な会釈をして相手の反応をチラ見しながら通り過ぎることにしてます。これは結論として何が言いたいか申しますと、『あなたに声をかけていないかもしれませんが、私は心の中では大きな声で挨拶してますよ』という言い訳です。まあこんな言い訳がましい、寂しい奴ですが、スーパー、コンビニ、北海道物産展(よく出没します)等でお会いましたら、もしよろしければどうぞ声をかけてやってください。その時は喜んで声をだして挨拶します。よろしくお願いします。

10月になりました

 新規移転まであと一ヶ月。新しい医院にたまに入ってみますが、自分の医院のはずなのに、やたら緊張感を感じます。診療以外にもやるべきことが多いものの、はっきりいって自分で把握出来ていないことも多々あり、準備含め焦りもあります。

 それに加えて来年春の保険医療機関のオンライン資格確認の義務化、電子処方箋、そして2024年以降に行われるであろうと言われる電子カルテの共有化など、医療DX(デジタル・トランスフォーメーション)に関する国の施策には、知識が追いついていきません。こういった対策のために医院でも経営コンサルタントと契約される先生もおられるのだと思いますが、うちは今後も契約の予定もありませんので(お金もかかりますしね)、ここはなんとか自分でしがみついていくしかありません。

 11月1日が待ち遠しいですが、不安がない訳ではありません。ただ一般診療は今の医院で継続しておりますので、まずは目の前のことも疎かにせず頑張りながら、新医院の準備に備えたいです。

 今日は秋晴れで大山がきれいでした。訪問診療の道中にきれいな大山がずっと見えたので、帰りには車を停車して写真を撮ってしまいました。時間があればまた来年あたり大山登りたいですね。

 本日建設会社から、新医院の建物の引き渡しをさせて頂きました。写真は一人で寂しい…。

内覧会

 9月24日、25日の両日に医院新築の内覧会を開かせて頂きました。まだ医療機器などの搬入前の内覧会ではありましたが、医療関係の方、ご近所の方、多数の方に参加いただきました。本当にありがとうございました。

 実は今回自分も医院の中を見るのは初めてでした。新しい医院でのスタートは11月1日からですが、あらためて頑張る気持ちが強くなりました。スタッフ共々、新しいスタートに向けて今後とも更に頑張っていきます。

 

相棒

診療にとって患者さんに対しての聞き取り、いわゆる問診は非常に重要です。内科の患者さんの訴えの多いものの一つとして頭痛、胸痛、腹痛など痛みが挙げられると思いますが、痛みの問診に重要なポイントとしてOPQRSTというものがあります。

①Onset(開始):痛みはいつ始まり、いつピークだったのか?、➁Palliative/Provocative(寛解、増悪):痛みの軽減、増悪の有無、それに関わると思われる要因、③Quality(質):痛みの性質は?、④Region(部位):痛みの部位はどこか?、⑤associated Symptoms(随伴する症状)、⑥Time course(時間経過):痛みは持続性のものか? 周期的なものか?などの6項目の問診ポイントで、それぞれの頭文字をとったものがOPQRSTになります。

心臓の血管が詰まる心筋梗塞という病気があります。たまに『テレビを見ていたら10秒くらい胸チクチクするような痛みがあった』という症状で心筋梗塞を心配されて来院される患者さんがおられます。こういった経過では心筋梗塞である可能性はかなり低く、例えば実際の典型的な症状ですと、

①開始:1週間前にも同じような痛みがあり、今日突然始まった

➁寛解、増悪:トイレなどに動くだけで余計ひどくなる。安静にしている方が楽。

③質:締め付けるような胸の痛み

④部位:左胸全体に痛みが広がり、顎や左肩にも感じる(放散痛)

⑤随伴症状:冷や汗や吐き気もする

⑥時間経過:30分以上持続している

となるとかなり心筋梗塞が疑わしい問診結果になります。心筋梗塞の診断では心電図は必須ですが、心電図で診断できない心筋梗塞もあります。こういった質問事項をまず行うことで、心筋梗塞を疑っての治療と並行して他の検査、専門医療機関への紹介も考慮して診療を行います。

右の下腹部が痛いというと一般の方でも盲腸(一般的には急性虫垂炎、といいます)を心配される方が多いと思います。盲腸に関してみぞおちの痛みや嘔気から始まり、それが徐々に右下腹部に移動するのが一般的で急に腹痛を自覚する病気ですが、例えば『さっきから突然』、また『何時何分』から突然痛くなった、といったように発症時間が分単位ではっきりしているような突然発症の場合は『盲腸』である可能性はやや低くなり、他疾患も考慮して診療を行います。病気には必ず非典型という、一般常識とは異なる経過で発症する場合もありそこが難しいところですが、問診が重要であることは変わりありません。

問診とは言いませんが、大事なことに『世間話し』があります。あんまり書くと、こいつそんなこと考えながら診療してたのか、と手の内をみせるような感じになりますので詳しく書きませんが、よくあるのは認知症の程度をみるための『世間話し』です。認知症の検査というのは一応長谷川簡易知能評価スケール、MMSEといった代表的検査がありますが、毎回診察ごとに検査するものでもありませんので、付き添いの家族さんにも最近の様子を聞いて、日時などの見当識の確認に加え、最近起こったニュースなどを聞きながら記憶や話し方(流暢かどうかなど)を評価しています。

私は水谷豊主演のドラマ『相棒』の大ファンなのですが、私の患者さんでも『相棒』を欠かさずみているという高齢の女性の方がおられました。よく『相棒』についてお話しもされていたのですがある日のこと、患者さんの先週みた『相棒』の話しの内容が私がみたものと全く異なる内容だったことがありました。『先週のですよ?』と私が念を押しますが、『先生の方が違うよ』とはっきり言われます。今まで明らかな認知症は認めなかったものの80歳近くにもなられ、ある程度認知症が進んできたのかと、これは今度の診察では簡単に認知症の検査でもするかと考えておりました。しかし途中でこれは認知症が原因ではないことが分かりました。

私は日曜日の昼に山陰中央テレビで本放送より約半年〜1年遅れの『相棒』を見てましたが、患者さんは水曜日21時にケーブルテレビのKSB瀬戸内海放送(岡山・香川のテレビ朝日系列)で現在放送中の『相棒』を見ておられたことが分かったからです。それは当然話しが噛み合うはずがありません。その後我が家もケーブルテレビに加入し、現在では瀬戸内海放送、テレビせとうち、サンテレビなども毎日楽しく拝聴させて頂いております。寺脇康文が復帰する『相棒 season21』、今から大変楽しみです。でもそろそろ終わるんじゃないかと心配ですが。

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