当院ではゴールデンウィークも含め休日および時間外、夜間でも急患の対応をしております。通常の受診時にいつでも連絡してください、と言ってますし、連絡されていて寝ていることもありますが、基本的に話しを聞いて当院で受けれそうな感じであれば対応してますし、訪問診療の方、また自宅が分かっていて往診が望ましい場合は往診することもあります。基本的に、というのはどういうことかといいますと、明らかに緊急性が高く、救急車を呼んで違う病院に行った方がよい場合、いろいろ複雑な病気で他の病院に通院中で、うちは初診ないし受診歴がほぼない、情報量が不足している場合などは例外になることがございます。電話の話しを聞いて、様子をみましょう、こうやって過ごしましょう、と電話で提案だけ行うケースもあります。
夜間受診される方は大体は家族も心配されることが多いので、たくさんの付き添いの方が同行されることがあります。当然、朝まで待てずに受診される訳ですから、家族の心配される気持ちは十分に理解できます。しかしこちらは自分一人しかいませんので、初めてお見掛けする家族が多数現れ、特に出入りを繰り返されたりすると少し不安になることがあります。田舎なので物騒な目に合うことはそうそうないと思うのですが、過去に2回ほど驚かされた夜の経験を伝えます。ひとつは夜間にめまいで受診された患者さんの点滴が終わり、家族にも説明したところ、一人だけその説明を聞かず座ったまま別の方向をみておられる方がおられました。気になって尋ねてみると、その方は全く家族とは関係なく、数時間前からお腹が痛くなり、一人で当院を訪ねるとドアが開くので診療していると思い院内に入って黙って待っていたとのことでした(後で診察いたしました)。もうひとつは朝日町が近いせいでしょうか、急患の患者さんをみている間に全く関係ない、大分酔われた方が家族にまぎれて院内で休憩しておられました。午前1時くらいのお話しです。
まさに「Strangers in the Night」ですが、シナトラの曲のようにロマンティックな出来事ではありません。
夜間対応するのは意外とそこまで苦でもないですし(ただし当然かなり眠い時もあります)、上記はまだかわいいエピソードかもしれませんが、夜間に一人でやっているとそこだけがなかなか怖いところです。このブログを読んでいただいた方は、そんな私の気持ちを留意いただけましたら幸いです(付き添いは出来るだけ最低限の人数の方だけで、医院の出入りする時は声をかけていただきますよう御願いします。ただしあくまでも、なるべくです)。