けんさく先生の日記

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2023.09.18

君はTVっ子

 高齢の患者さんが来院されるとテレビや昔の映画の話しをすることがあります。自分から近況や訴えを自発的に話してくれる方ならよいですが、認知症の影響もあってか無口な患者さんもおられます。一方的に私の質問だけにならないように、最近気になったニュースであるとか、好きな俳優さんであるとか、具体的な内容の回答も聞きたくて質問してます。患者さんの認知症の程度の確認も兼ねているのですが、毎回受診の度に『今日は何月何日何曜日ですか?』と聞くのも失礼ですので、これは私なりの工夫です。ただ昔のテレビや映画の話題に関しては私は少し自信がありまして、亡くなった祖母から長谷川一夫や田中絹代などの昔の映画スターの話しをよく聞いておりましたので、大体の日本映画や俳優の話しはついていける知識は持ち合わせていると自負しております。

 訪問診療に行きますと患者さん宅のテレビで西部劇などの昔のアメリカの映画や、韓国の時代劇のドラマ(おそらくCSでしょうか?)をやっていることが何故か多い印象があります。患者さんに聞くと大体『ただつけとるだけだがな』と言われ、あまり見てはおられないことがこれもまた多い印象がありますが、患者さんも私も誰も見ていない大音量のテレビの前でよく診察をしてます。過去にスティーブ・マックイーン主演の映画『大脱走』を患者さん宅のテレビで放送していたことがあり、患者さんも私もこの映画の大ファンで30分くらいずっと話しながら見続けた(無論診療はしました)結果、午後の診療に遅刻し大失敗をしたことがありました。ちなみに以後はそのような失敗はありません。

 私は本当に子どもの頃からテレビが大好きで、youtube全盛の時代にあっても、暇があればテレビをみてしまいます。自宅ではこの年齢になってもダラダラとテレビをつけて怠惰な生活を送ってしまうため、開業医になってもなるべく医院に残って本を読んだり、仕事をするようにしてます(いくつになってもダメですね)。最近テレビドラマでは『VIVANT』が話題になりましたが、私が楽しみにしている番組が昨日から始まりました。『DOC(ドック)2 あすへのカルテ』です。NHKの日曜日の午後11時からの海外ドラマ枠で、イタリア放送協会(公共放送)作成の医療ドラマで、今回はシーズン2になります。海外の医療ドラマをみると全部『ER』の二番煎じのような印象が拭いきれず、このドラマも海外の医療ドラマがただやっているな、くらいの感じで『情熱大陸』が面白くない時にたまたまチャンネルをあわせただけでした。イタリアのテレビドラマを見たのは初めてでしたが、はっきりいって『沼って』ます。主人公である医師、DOC(アンドレア)はある事故により過去12年の記憶を失いますが、類稀な観察能力、また抜群の診断能力(羨ましい!)は健在で、たくさんの患者さんの命を救います。しかしそこには色々な人間ドラマが交差していて、医師達も患者、家族達も皆葛藤を抱えていく描写が私が好きなところです。一応医師目線でみるとツッコミどころ満載な点もありますが、しばらく日曜日の夜が待ち遠しくなりそうです。

 

 

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