けんさく先生の日記

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2023.06.25

人は見た目が9割?

 元々自分の髪型や服装、身だしなみに無頓着な人間ですが、開業医になって若干考え方を変えました。勤務医の時はどうせ自分のことなんか誰も注目していやしない、俺は容姿での勝負はすでに諦めている、という信念のもと、2、3日ヒゲを剃らず、自分の顔も鏡で大して見ることはなく、毎日診療に出てました。しかし開業医になってからは自分が院長、病院の代表ですので、さすがにある程度は清潔感がないのはまずい、ということで、毎朝鏡をみてちゃんとヒゲを剃ったり、寝ぐせを直したり、と至極当然のことをするようになりました。

 若い頃、入院中のある患者さんから『ヒゲの濃い兄ちゃん』と言われていたことがあります。でも私はヒゲが濃いという自覚がその当時全くありませんでしたので、『誰ですか、それは?誰かと勘違いしてませんか?』と普通に聞き返していて、1ヶ月後くらいに自分のことだと気づいて驚いた記憶があります。最近はヒゲの医療脱毛をクリニックでもされているところが多いですが(当院では行う予定はありません)、私はヒゲが濃いので毎朝剃るのに時間がかかりますし、手間が省けることを考えると脱毛を受けるメリットは理解できます。ただし、近い将来、頭の髪の毛が本格的に薄くなった時に、ヒゲもないとなんだか全体的により寂しい感じのオジサンになることが予想されますので、多分今後も私が受けることはないと思います。

 見た目、という点では患者さんを診る点でも大事なことがあります。これは容姿、身なりを指している訳ではありません。患者さんの様子です。例えば、冷汗、苦悶様の表情、顔色不良を認めるような患者さんをみれば、その場で行った検査(心電図など)では特に問題なくてもこれはきっと重篤な病気が隠れているだろうと考えて、治療と並行して必死にその原因を探します。見た目の重篤感、というのは非常に大事に思っています。また、普段の診療でも患者さんが診察室に入ってくる様子に注目してます。スムーズに入ってこれるか、息切れをしてないか、どこか痛がる様子をしてないか、そういった情報に重要なヒントが隠されていることがありますので、入室される様子は必ずじっくり観察します。例えば、突然の背中の痛みで緊急で受診される患者さんがいたとします。その患者さんが診察室に痛そうな表情を浮かべながら、片方の手で同側の背中、腰の付近をおさえながら入ってくると、まずは尿管結石を予想して、問診をしたり検査をオーダーしていきます。もちろん本人の訴えは一番大事ですが、『見た目』も大事となります。

 暑い時期になり、熱中症も増えてきました。特に当院で多いと感じるのは高齢者の方の自宅での熱中症です。高齢者の方は暑さやのどの渇きを感じにくくなるため、冷房を避けることが多く、脱水になりやすいという特徴があります。熱い日の夕方頃から食事がとれなくなってきた、などの症状には熱中症が含まれていることがあります。普段の冷房などの適切な室温等の管理が重要なことは間違いないですが、本人が大丈夫、といっても『いつもと様子が違う』、ということを家族の方に気づいて頂くことが大事になることがあります。何か心配なことがありましたら、いつでも当院にご連絡ください。

 

 

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