けんさく先生の日記

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2023.03.12

興味

 そんなに多くはないですが、最近このブログを『読んでいますよ』と言われることがあります。せっかくホームページを作ったのに全然更新しないのもどうかと考えて始めたブログではありますが、読まれていないことを前提でほとんど思いつくままに書いております。気を付けていることといえば、あまり不謹慎にならないように、そこだけは注意しています。ただ本来趣味が少なく教養の浅い人間ですので、ブログの題材がないことに最近気づいてきました。車、服、グルメ、家電…など本当に心の底から興味がないことが多く、あふれ出るような教養もありませんので、段々と書いていると本当に薄っぺらい、他人から見たらつまらない人間であることを改めて自覚しています。

 問診の大切さというのは以前も書いたことがありますが、問診の際に現在の職業や仕事内容、家族構成に関しても尋ねることがあります。これは特に心臓の病気に関しては非常に大事になることがあります。例えば50代の男性が『仕事中に息が切れる、胸が痛い』という訴えで受診されるとします。この男性が事務系の仕事なのか、何十キロの荷物を運ぶ運搬の仕事なのかで全く話しが違います。事務系の仕事であれば日常生活レベルの動作で症状が出ていることになりますので、もし心臓の病気であれば緊急性が高いことになります。一方運搬の仕事の方でいえば、病気の重症度によっては仕事内容を継続すべきかどうかの問題になってきます。家族構成に関しても独居なのか、独居でなければ家事を誰が行っているのか、本人の今後の生活を考える上で非常に重要です。また高齢の方であれば、家の間取りもある程度大事で、玄関先に段差はあるのか、ベットからトイレは近いのか、自宅の二階に行くことはあるのか、など結構踏み込んだことも聞く場合がありますが、これは生活指導や教育、介護サービスなどの介入という点では必須の内容になります。

 ただし忘れてはいけないのは、プライバシーの問題です。人によってはかなり立ち入ったことを聞かれるので不快感を感じる方もおられるでしょうし、家族関係が複雑な場合などは特に、ある程度線引きをして踏み込むラインを決めなくてはいけません。病気の話しだからということを理由に、何でもかんでも聞く訳にはいかないのです。また個人情報の流出といった点にも注意しなくてはいけませんので、自宅などで仕事の内容をほとんどしゃべることはありません。そういった注意点はあるものの、単に病気だけを診るのでなく、バックグランドを含めたその人自身を診るということは心臓の病気であったり、糖尿病であったりの診療の醍醐味のように感じています。職業的な意味として、他人に興味がないと出来ない仕事だと個人的には思っています。

 あくまでも職業としてで、普段から世間一般の人の観察をしている訳ではありません。休みの日は部屋にこもって、ただただ本を読んだり、YouTubeを見たりの陰キャの代表です。ただ数年たって、サングラスをかけて高級車を運転してみたり、都内の高級外資系ホテルで会食している写真を調子に乗ってブログにアップし始めたら、『お前、昔はこんなこと書いてたぞ』ということでこのブログの内容を私に見せてやってください。まずそうなることはなさそうですが。

 

 

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