けんさく先生の日記

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2022.12.17

30分おき

 新型コロナウィルス感染症の患者さんの増加の勢いが止まりません。夜間に新患の方で発熱で診てほしいと要望も多いです。開業医でコロナウィルス感染症の診療でつらいことは正直に申しますと、PCRの結果待ちです。抗原検査は10分程度で結果は判明しますが、感度が高くないため(感染していても陽性にならない場合がある)、基本的には唾液か鼻(鼻咽頭)からのPCR検査を行っています。PCR検査は院内で行っている訳ではなく、検査委託会社(アールゼロ)に検体を提出して検査結果を待っています。日中はよいですが、問題は夕方の提出(締め切りは17時まで)になるといつ結果が判明するか想定できません。

 これは検査会社が悪い訳ではないですが、今まで一番遅かった時の判明が翌日の午前4時でした。早いときは3-4時間程度で判明することもあります。時々患者さんから結果に関して催促の電話がありますが、これは自分たちも分かりません。そこまで遅かったら明朝に報告、という考えもあります。しかし試験や早朝の出勤などで少しでも早く結果を知りたい方もおられますので、途中仮眠をとりながら結果が判明次第、患者さんに報告しております(さすがに午前4時の際はショートメールでまず一旦報告としました)。結果は検査会社からFAXとメールの両方で送られてきますが、FAXの方が音で気づくことが多いので、ひとり院内に残って本を読んだり、(非常に真面目な)動画を見ながら待つことが多いです。一応音はしてなくても結果が来てないかどうか30分おきくらいにFAXを確認してしまいます。ここで思い出すのが、私が大学生の頃夢中で見ていた北海道のテレビ番組、大泉洋らが出演しているバラエティー番組『水曜どうでしょう』です。

 念願のオーロラを見る目的の旅『北極圏突入~アラスカ半島620マイル編~』の最終話で、真夜中に30分おきオーロラが出ているか、一人ずつ極寒の外に出て確認しにいく場面があります。オーロラは現地に行ってもなかなか見れないのは知ってましたが、実際オーロラは真夜中に晴れていないと見えません。確実に見るためには夜寝るか寝ないかにもかかっており、30分から1時間おきに窓からではなく直接外に出て確認するようです。番組では眠いので途中から虚偽の報告を言いはじめ、結果的にオーロラは見ずに部屋でトランプしただけの回があったのを思い出して、私も眠い中約30分おきにニヤニヤしながらFAXが来てないか確認してます。そして一人睡魔というダメージを喰らって、翌日診療を行っております。

 といっても毎日そんな大変な訳ではありません。たまにそんなこともあるくらいで、非常に大袈裟なヤツです。すいません。そしてそんな中(無理やりの展開ですが)看護師さん、事務員さんからうちの医院に車椅子をプレゼントしてもらい、非常に喜んでいます。今までうちに車椅子はありませんでしたが、新医院はレントゲン室までは比較的距離がありますので役に立ちそうです。移動に必要な方などにはこちらからも声をかけさせて頂きますが、必要なご家族様、付き添いの方がおられましたらスタッフに連絡してください。

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