けんさく先生の日記

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2022.11.14

それは大事

 寒くなるとなぜか学生時代のことを思い出しますが、よく思い出すの大学時代の国家試験前の時期です。医学部は6年間ありまして、5、6年生は病院での臨床実習が中心ですが、6年生でも座学で講義を受ける機会があり、それが公衆衛生学という講義でした。各大学で勉強する時期やカリキュラムは異なるかもしれませんが、医師国家試験では非常に出題される割合が高い分野でしっかり勉強してました。

 公衆衛生学とは簡単に述べますと、病気を予防して、健康を保持するための社会活動や研究を行う学問です。医療の統計、または介護保険や医療保険制度といった社会保障制度などのシステムや簡単な法律を学ぶ分野もありますし、産業保健、環境保健といって、人間に与える有害な物質や疾患など学ぶ分野もあります。ただ私にとってはほぼ暗記の項目ばかりで非常に苦手な分野でした。尿中馬尿酸、尿中メチル馬尿酸、尿中マンデル酸…(それぞれ有機溶剤の代謝産物の名称です)、こんなの医者になっても役に立たんだろ、と思いながらも試験には出るので嫌々勉強しておりました。

 しかし嫌々勉強していた項目のデータや検査内容を、現在(一応)産業医として向き合い、勉強しております。先日たまたま今井書店で学生用の公衆衛生学の参考書を見つけ、すぐに購読し毎日のように読んでます。家族からはもう一度国家試験でも受けるのか、と馬鹿にされていますが。この本だけで内容を全部網羅出来るほど甘くありませんが、知識の整理が出来ることに加え、多少懐かしさも感じながら重宝してます。人生に無駄なことはない、とまで大きなことは言いませんが、そう思う気持ちがいつも大事なのかもしれません。

 

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