けんさく先生の日記
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2022.07.25
市町村の健診に関してのお願い
7月から市町村の健診(特定健診・後期高齢者健診・米子市健診・がん検診)が始まっています。約1ヶ月が経過しますが、受けられる方に当院からのお願いが2点あります。それは
①肺がん検診もできれば同時に一緒に受けて頂きたいこと(医療機関は1割負担の方で500 円)
②血糖はHbA1C(ヘモグロビン・エー・ワンシー)も一緒(健診とは別になります)も測定させてほしいこと(1割負担で210円)
の2点です。いずれも費用がかかるお話しでありますがお願いしたいと思います。
肺がん検診に関しては当然『肺がん』などの異常な影をみつけるといった意味で重要でありますが、(一応)循環器専門の私としては心臓の大きさや形なども非常に気にしてみております。これが数年前から比べてどうなのか、また心電図や診察所見、症状などもあわせた上で、場合によっては患者さんの了解も得て心臓超音波検査も追加させていただき、心臓の疾患がみつかるケースもありました。心不全、肺疾患などで当院に通院されほぼ毎回のようにレントゲンを撮っている方は別として、普段どこにも通院されておらず健診のみ年一回当院受診、といった方は特に是非うけて頂きたいです。
※糖尿病標準診療マニュアル2022からの引用
上記は糖尿病臨床診断のフローチャートになります。ご存じの方も多いと思いますが、HbA1Cは糖化されたヘモグロビンの割合で、過去1-2か月前の血糖値を反映する値(血液検査)です。健診などで数日前から食事に気を使われる方もおられると思いますが、HbA1Cは当日の食事など短期間の血糖値の影響を受けません。糖尿病の診断基準として、血糖コントロール状態の把握しても重要な値となっております。
血糖値単独の値ではなかなか糖尿病をひっかけることは難しく、一部県内の市町村ではHbA1Cは検査の必須項目となっておりますが、米子市では現在は必須項目にはなっておりません(米子市では食後3時間30分以内であれば、血糖値の代わりにHbA1C測定可能となってます)。以前から当院では原則健診時でも血糖値、HbA1Cを同時に測定する方針としております。やはり前述しましたような健診のみ年一回医療機関受診、といった方は是非お願いしたいと検査項目であります。
無論、検査は強制では当然ありません。また窓口などでも声はかけさせて頂きますので、よろしくお願いします。
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